関東甲信地方では15日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となり、土砂災害や浸水のリスクが高まっています。すでに地盤が緩んでいる地域では、少ない雨量でも被害が発生する可能性があるため、警戒が必要です。
土砂災害と浸水リスクが高まる 数時間で状況が急変する恐れ
関東甲信地方では15日夜遅くにかけて、局地的に非常に激しい雨が降ると予想されています。特に注意が必要なのは土砂災害のリスクです。これまでの雨によって地盤が緩んでいる地域では、少ない雨量でも土砂崩れなどが発生する危険性が高まっています。また、低い土地では急な浸水が起こる可能性があり、河川の増水も予想されています。道路の冠水や側溝の溢水にも警戒が必要です。

日本海の低気圧が東進中 湿った空気が流れ込み不安定な大気に
現在、日本海中部には前線を伴った低気圧があり、東北東へ進んでいます。この低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、関東甲信地方の大気は不安定な状態となっています。積乱雲が急速に発達し、局地的な大雨をもたらす可能性があります。特に15日夜のはじめ頃までは、雷を伴った激しい雨が予想されており、雨雲が予想以上に発達した場合には、警報級の大雨となる恐れもあります。
短時間で激しい雨に警戒 局地的な豪雨の恐れも
15日に予想される1時間降水量は、関東地方南部で最大40ミリ、関東地方北部と甲信地方では最大30ミリとなっています。また、15日6時から16日6時までの24時間降水量は、関東地方北部・南部で60ミリ、甲信地方で50ミリに達する見込みです。
こうした短時間での激しい雨は、道路の冠水や河川の急な増水を引き起こす恐れがあります。特に都市部では排水能力を超える雨量となった場合、地下施設や低い土地での浸水リスクが高まります。外出中の方は、急な天候の変化に備え、安全な場所への避難を心がけてください。
落雷や竜巻、降ひょうにも注意 農作物や施設にも被害の恐れ
不安定な大気状態では、落雷や竜巻などの激しい突風が発生する危険性も高まります。発達した積乱雲が近づく兆候がある場合には、直ちに建物内に避難するなど、安全確保に努めてください。また、降ひょうの可能性もあり、農作物や農業施設に被害をもたらす恐れがあります。今後も気象庁や各自治体から発表される情報に注意し、身の安全を最優先に行動してください。
雨の動きを3時間ごとのシミュレーションで見ていきます。