おととしの記録的な豪雨で浸水被害が出た立山町の白岩(しらいわ)地区では、住民参加型の防災訓練が初めて行われました。

「避難指示を発令しました」

訓練は、立山町の白岩川ダムで緊急放流を実施することを想定して行われ、およそ40人が参加しました。

白岩川ダムを巡っては、おととし6月の記録的豪雨で緊急放流を行った際、住民に危険を知らせるサイレンと放流の開始がほぼ同時となり、下流域では浸水被害が相次ぎました。

これをうけて、ダムを管理する県は、スピーカーの増設や音声アナウンス機能の追加など情報伝達の体制の見直しを実施。

訓練で、住民らは新しく増えたサイレンのパターンや、避難行動を確認しました。

参加した住民
「前に避難したとき怖かったので、良い勉強になりました」

白岩川ダム管理事務所 谷嶋清重所長代理
「このタイミングで動かなきゃいけないんだなと住民に感じてもらう。新しいサイレンのパターンや、それが示す避難行動の意味を理解してもらえたのは、非常に良い収穫かなと思います」