課題と成長の軌跡

中山和哉さん
「前に人がいるのがすごい嫌なので。基本的にやっぱり人に勝ちたい。(トライアスロンは)3種目あるんで、満足できないんですね。自分の “のびしろ” がどんどん見えてくる。ここにもっと成長する機会があるな、みたいな」

週に1回は、休日や仕事終わりに近くのプールへ。
3種目の中で、中山さんの1番の課題がスイムです。

なるべく沈まずに泳ぐのが理想とされていますが、中山さんは、腰と足が沈んでしまっています。これでは水の抵抗を受けやすく、スピードに乗れないのです。

水をかく手の平や足に器具を付けたりして、練習を重ねています。

中山和哉さん
「未経験なんで、強い先輩とか経験者の方にいろいろ聞いたり。あとはSNSとかYouTubeとかで練習動画を見たりして、自分なりにこうかなみたいな試行錯誤をしながらやっている感じですね」

中山さんが初めてトライアスロンの大会に出たのは練習をはじめて5か月後、岐阜県の大会でした。

中山和哉さん
「なんの自信か分かんないんですけど、何百人いる大会の一番前で並んで。僕は遅いので、後ろからどんどん追い抜かされて、なんならもう上に載ってくる感じ。どんどん沈められて、ゴーグルも外れて水も飲んで、死ぬんじゃないかって思うぐらい、っていうのが最初の大会の思い出ですね。はい」