症状は「いきなり、前触れなく」

富山市で歯科衛生士として働く52歳の女性は3年前に更年期障害と診断され現在も治療しています。

更年期障害に悩む女性(52)
「いきなり来るんです、前触れなく。1~2分、顔の周りだけがじわじわ~って熱くなるんです。その1~2分を耐えると何事もなかったかのよう、スーッと(熱さが)引いて日常生活に戻れる」

典型的な更年期症状のひとつ「ホットフラッシュ」です。1日に5回以上起こることもあるといいます。

嘉藤奈緒子アナウンサー
「例えるなら、どんな熱さなんですか?」
更年期障害に悩む女性(52)
「真夏の、気温が40℃くらいある日に外に出て太陽(の日差し)を浴びているような感じ」

女性は子宮内膜症の治療で18年間ホルモン剤を服用していましたが、50歳を機に服用を止めると身体に異変が――

更年期障害に悩む女性(52)
「気がついたら『よく寝汗をかくな』というのが最初のきっかけ。でも寝汗くらいなので、暑かったのかなとか。そういった『更年期』という言葉には全然反応がなかったです」

婦人科を受診すると――

更年期障害に悩む女性(52)
「血液検査をしたところ、『女性ホルモンがもうありませんよ』って。ショックというよりは、もう女らしさというのに欠けてくるんだなっていうのが第一の感想でした」

女性は様々な薬を試してきましたが、3年経った今も症状は改善せず、我慢の日々が続いています。

田中医師は更年期症状の現れ方には性格や体質、環境的な要因が関係しているといいます。

富山市民病院女性外来 田中智子 医師
「程度も個人差がすごく大きくて。ちょっと熱いだけで普通に過ごせる方もいらっしゃれば、あらゆる症状があって仕事にも行けない、家事もできないという方までいろいろ」