23日準決勝が行われる全国高校ラグビー富山県大会。今回は県大会4連覇を目指す注目のシード校、富山第一高校を紹介します。

4年連続花園出場を目指す富山第一。



去年までの富山第一といえば、力で押し込む重量フォワードを武器に戦ってきましたが、今年は…。

富山第一 河合謙徳 監督:
「今年のチームの特徴はフォワード、バックスどちらかに比重があるわけではなく、非常にバランスのとれたチームかなというふうに思ってます」



フォワードの平均体重は2キロほど減りましたが、体の強さは例年以上。運動量も豊富で機動力に磨きをかけてきました。



その中心になるのが。フォワードリーダーでナンバーエイトの竹澤咲人選手。



FWリーダー ナンバーエイト 竹澤咲人 選手:
「持ち味はボールを持って絶対相手吹き飛ばして前に進めるところだと思うので、そこを強みとしてやっていきたいと思います」



チーム屈指の体の強さを生かし、強気のアタックで前進。相手ディフェンスをこじ開けます。一方、バックス陣は、スピードあるアタックと展開ラグビーで仕掛けます。



率いるのはスタンドオフでキャプテンの山田純平選手。キック・パス・ランの三拍子そろった司令塔がチームを引っ張ります。そんな山田選手には、今年にかける特別な思いがあります。


去年の県大会決勝。高岡第一にリードを許し、迎えた後半。流れを変えたのが山田選手でした。逆転のトライを決め、2年生ながらチームを牽引。見事、花園への切符をつかみ取りました。


花園の舞台でもトライを。そう意気込んでいた矢先、左足首を骨折。



夢の舞台では、ピッチの外からチームを見守ることしかできませんでした。

主将 スタンドオフ 山田純平 選手:
「試合に負けたのも悔しかったんですけど、自分のプレーも見せられず終わったので、自分としては悔しい思いがありました」



河合謙徳 監督:
「悔しさを知っているからこそ、今年のチームをさらに上に押し上げる存在になってくれるかなというふうに思ってます」



けがを克服し一回り強くなった山田選手がチームを勝利に導きます。

「花園で雨の日もあると思うから雨の日でも走ってハンドリングつなげられるようにしよう」

「継続すればアタックも効いてくると思うから継続することを意識しよう」

雨の中の練習でミスが続いてもポジティブな声を掛け合い士気を高めます。再び花園の舞台に立つためにも、まずは県予選突破。王者・富山第一が魚津工業との初戦に挑みます。

FWリーダー ナンバーエイト 竹澤咲人 選手:
「フォワードでもバックスでも圧倒して、自分自身もトライを量産していきたいと思います」



主将 スタンドオフ 山田純平 選手:
「チームの目標は花園1勝なので、県大会は圧倒的して勝ちたいと思います」