全国旅行支援が始まって初めての週末。富山県内の行楽地は県外や外国からの観光客が訪れ、かつてのにぎわいを取り戻しつつあります。

富山県南砺市の相倉合掌造り集落の駐車場には県外ナンバーがずらり。秋晴れのもと多くの観光客が世界遺産を満喫しました。

名古屋から訪れた家族:
「すごくよかったです。すごくきれいでした」

東京から訪れた女性:
「上まで行ったんですけど良かったです。(全国旅行支援を)きょうの宿で利用します。3割くらいかな、きっと」

広島から訪れた夫婦:
「1週間あるので。(おみやげクーポンが)2人分だから3万2000円分です」

広島から訪れた夫婦:
「どっかおいしいもの。きょう帰って居酒屋さんでパーッと景気よく使おうかと。シロエビを食べます」

一方で、全国旅行支援を使わずに来た人も。

大阪から訪れた男性:
「全国旅行支援を使用しようと思ってじゃらんとか楽天で調べても全然アウト」
「政府もやってくれるのはありがたいけど競争になったら私ら負けます」

保存財団によると、相倉合掌造り集落に訪れた16日日曜、15日土曜の車の入りこみ台数は去年の1.6倍に。県外からの観光バスも10台訪れかつてのにぎわいを取り戻しつつあります。また、水際対策も緩和されたことにより外国人観光客の姿も見られました。

アメリカから訪れた女性:
「すごく素敵な景色だから。秋っぽいからとてもいいと思います」
「外国の人はとても好きだと思います。ここはすごく日本らしいから」

茶店まつや店主 図書教文さん:
「外人の方だいぶん来てます。お土産とか外国人のほうが圧倒的に買っていきますから。どんどんいまから期待してます」

コロナ禍で大きな打撃を受けた観光業界。ようやく回復の兆しが見え始めました。

富山県内で2件目の国宝に指定される見通しとなった高岡市の勝興寺。この週末も県内外からの観光客でにぎわいました。

訪れた人:
「さっそく来ました、規模の大きさと彫り物だとか造りが国宝になるものは違うな」

交通整理の男性:
「きのうもこの時間だったらここ全部いっぱい」

「国宝効果」で急増する観光客に対応するため、寺では臨時の駐車場を用意。交通整理に追われました。

交通整理の男性:
「こんなことはなかったことですから、私も感激というよりはこれからどうしていくかなと駐車に関して、またみんなで相談しながらやっていきたい」

寺によりますと、16日に訪れた参拝客は、1日あたりで最多となる1030人で、週末の2日間でみると前の週からは5倍近くの人出となりました。

高岡市から:
「今度国宝になるっていうので見にきて『屋根を支える猿』ってどこにあるのかなって、(記者:見つかりましたか?)いや~見つからないですね」

観光客の中には勝興寺七不思議の1つ、本堂の天井に隠れるサルを探して楽しむ姿が多く、勝興寺の歴史や文化に触れていました。