2万2000人以上が犠牲となった東日本大震災から11日で14年を迎えます。富山県の高校では、毎年この時期、福島県出身の教諭が、今も続く東日本大震災の被害を生徒たちに伝えています。

東日本大震災について生徒たちに話しをしたのは、福島県古殿町出身で八尾高校で社会科を教える岡部英人さんです。

岡部教諭は震災が起きた2011年から、故郷の変わり果てた様子や、被災者から聞いた教訓などを毎年、生徒たちに伝え続けています。

福島県出身 岡部英人教諭
「人はここにいない、13年間ずっとこのままの状態」

震災による原発事故で避難指示が出された大熊町や富岡町の商店街は、今もほとんど人気がなく時が止まったような状態だといいます。

福島県出身 岡部英人教諭
「先生ここ歩いたんです。ここは日本なのかなと思うぐらい。ちょっと涙がでてきました」

震災当時3歳だったという生徒たち…。被災地出身の教師の言葉をどう感じたのでしょうか。

生徒
「小さい時だったから記憶にないことも多くて、ぜんぜん人が戻ってないことに驚きました」

生徒
「震災が起きた時にしっかり自分の命を守れるように行動できたらなと思いました」

福島県出身 岡部英人教諭
「命というものと向き合うことが大事かなと思っていて、考える機会を多く生徒には持ってほしい」