舟橋村役場で10年以上にわたりパワハラが横行していた問題をめぐって村議会は、きょうの本会議で古越邦男(ふるこし・くにお)村長に対する不信任決議案を可決しました。これを受けて村長は議会を解散しました。

記者:
「パワハラ問題をめぐり責任が問われる古越舟橋村長。村政が始まって以来初となる不信任決議案の採決がまもなく行われます」

舟橋村議会の最終日、竹島(たけしま)村議は「常態化したパワハラを10年以上看過した古越村長の責任は見過ごすことはできない」などとして古越邦男村長に対する不信任決議案を3人による連名で追加提出しました。


その後、議長を含めた村議6人全員による起立式で採決が行われました。5人以上賛成すれば可決となります。

「賛成の方はご起立をお願いします」

採決の結果6人全員が賛成し、村長への不信任決議案が可決されました。


富山県によりますと記録が残る1974年以降、県内における自治体トップへの不信任決議案が可決されたのは初めていうことです。

これにより古越村長は10日以内に自ら辞職、または議会を解散しなければ自動失職することになりますが、議会終了後、古越村長は、議会を解散する意向を示しました。


古越村長:
「今のところ解散という風に思っています。これから職員と一丸となって改善していくと思っていますので、議会の解散という形をとる」


古越村長は、このあと議長に解散通知書を提出し議会を解散しました。40日以内に村議選が行われることになります。

舟橋村役場のパワハラをめぐっては先月末、村が設置した第三者調査委員会が「当時副村長だった古越村長ら管理監督者のコンプライアンス意識が欠如し、10年以上職場内で複数の職員によるパワハラがまん延していた」とする報告書を提出していました。