ビーズに祈りを捧げる “ルーティーン”
自閉症と知的障害のある長谷川さんは、いつも動き回っていて目が離せない子どもでした。

決まったものしか食べない、毎日、三輪車や自転車で同じコースを回り続けるなど、幼い頃からこだわりは強かったということです。



敏郎さんの1日は、不思議なこだわりがいっぱいです。
事業所に到着するとすぐに大事な道具を取り出して、家から握しめてきたビーズを一粒ずつ並べます。そしてー。

アイロンをかけ始めるまで1時間以上、長谷川さんは、ビーズに祈りを捧げるように儀式のような行動を毎日繰り返しています。

母・京子さん「ラグビーで五郎丸さんが『ルーティン』って言葉をはやらしていただいてから、何となく私たちもこういうこだわりいうことをルーティンって考えればいいんだっていうきっかけ」
母の京子さんが長谷川さんと重ねのたのは、ラグビー元日本代表・五郎丸歩選手のルーティン。
ビーズにはまっておよそ7年、アイロンもすでに5代目です。
自宅でも事業所でも、アイロンビーズを作り続けるのが、長谷川さんにとって最も大切な「ルーティン」です。


