ちょっと変わったダンスのワークショップです。みんな一緒に「海苔(のり)」、になったそうなんですが、どんなワークショップなんでしょうか。中川アナウンサーが「踊りながら」取材しました。

講師:
「自分のうねうねを全身に、ぜーんぶ海苔(のり)」「海苔(のり)がからみにいきました」

「鳥」になったり「鏡」になったり、ただゆらゆらしているだけにも見えますが…。

講師 なかむらくるみさん:
「ダンスが上手になるところは私は追いかけてないです」

富山市民文化事業団がシリーズで企画している「コミュニティ・アーツ・ワークショップ」。

障害のある人たちを対象にしていて、この日は知的障害や発達障害のある子どもたちとその家族が参加しました。

中川環(なかがら・たまき)アナウンサー:
「たまきです!」

スタッフも踊って参加するのがルールで、私も踊りながら取材しました。このワークショップに決まったプログラムはなく、その場で出されたテーマに合わせ参加者は感じたままに体を動かします。

講師を務めるのは、ダンスアーティストのなかむらくるみさんです。

なかむらさんは、金沢市を拠点とするダンスカンパニー「あら・おるズ」を主宰するなど、障害のある人たちとともに身体表現を楽しむ場を作っています。

なかむらくるみさん:
「みなさんの表情とか体の動きにすごく魅力を感じて、それが自分の心の中の種になっていて、もっとダンスとか身体表現を日常生活に誰でもがどうやったら活かせるんだろうということをやっていきたい」

今回、最年少5歳の参加者、ゆなちゃんは、初めての環境が苦手な人見知りだということで、最初はお母さんとばかり踊っていましたが。

いろんな表現に挑戦しているうちにいつの間にか初対面の人とも…。

ゆなちゃん:
「お姉さんとダンスができてよかったです(母)あ、お姉さんね、さっき一緒に組めたお友達、良かったね」

ゆなちゃんのお母さん:
「ああゆう行動が見られただけでもすごく価値のある時間だったなと思いますね」

ゆなちゃんお父さん:
「刺激をいただけたかなと。彼女なりに動きは小さいながらも、周りを見ながら、自分も出しながら表現していたのかなと思います」

自分の心のままに動き、ほかの人の表現を楽しむうちに、お互いに自然と心が開いていき、ダンスを通じたコミュニケーションが生まれるようです。

中川アナ:
「子どもたちとジェスチャーを通じてコミュニケーションをとることができたのが楽しかったです」

なかむらくるみさん:
「おとなしそうだったけど、みんなそれぞれに表現があるんだなっていうのを。いろんな人が混ざり合っている場所だからこそ、いろんな人のいろんな動きや表情に影響を受けて、自由になっていくのかなと」