富山市議会が可決した旧統一教会および関連団体との関係断絶決議の取り消しを求めた裁判で、原告の信者の男性は「決議の取り消し」については取り下げ、宗教差別による慰謝料請求に訴えを一本化しました。

決議の取り消しを求めていたのは、富山市に住む旧統一教会の信者の男性です。

31日・富山県民会館で開かれた会見

富山市議会はおととし9月、旧統一教会および関連団体と関係を絶つ決議を可決。男性は信教の自由を害するとして決議の取り消しと慰謝料を求め富山市を提訴しました。

富山地裁では31日、信者の男性が「決議の取り消し」部分について訴えを取り下げ、宗教的な差別を受けたことによる慰謝料を求め、結審しました。

決議取り消しの請求をやめた理由について男性は…。

富山市を提訴・安田慎さん(仮名)「勝てないと意味がないこれに関しては、建前、本音色々ありますけど、とにかく勝たないと行けない。この状況に風穴をあけていかなければいかないので、じゃあどうしたら風穴を開けれるかということを先生が取られた戦略だと思っているので私は納得しております」

旧統一教会との関係断絶決議を巡っては、教団の関連団体が、大阪市議会などが可決した決議の取り消しを求めて提訴しましたが大阪地裁はことし2月、団体側の訴えを退けました。

原告の代理人によりますとこうした判決も踏まえて今回の裁判では「決議の取り消し」を取り下げたということです。

また富山地裁では、旧統一教会と関係を絶つとする富山市長の発言などが宗教ヘイトに当たるとして、教団の関連団体、県平和大使協議会が市に賠償を求めて提訴しています。

信者の男性の裁判は、県平和大使協議会が提訴した裁判と併合され、10月9日に判決が言い渡されます。

富山県平和大使協議会 鴨野守理事「一方的な関係断絶というものを富山市議会が可決したということに関しては民主主義の手続き上もあってはならないものであるとそう思って、この提訴に踏み切りました。本当に今からでも富山市議会にはこの決議を反省し取り消していただきたいという気持ちは変わっておりません」