何でこの人に“幸せ”と言われないといけないの
里帆さん:「私はあなたのせいで、一生懸命精神科に通って、体調もなかなか整わない中で、未来に不安を覚えてるのに。何でこの人に幸せって言われなきゃいけないんだろうと。反省しているだろうと思っていたんですけど、私としては、悪いと思っていないというか。父としてはあまり反省をしていないと。私としては、絶望…もう一度、裏切られたというか、そういった思いがあって、その日にやはり悔しかった。とはいえ、主人と会ってどんな道があるのかっていう、その道を聞いた後に、やはり、父に対してというか、他の親族に対して、影響がある。知らない方もいましたし、わざわざその方にし、知らなくてもいいことを知って気分は悪いだろうから…やっぱりかわいがってくれた方もいましたから…もしかしたら後悔を抱くかもしれませんし、そういった中で父と穏便に、父が反省してくれたらなと。そういう思いで話し合いを進めていた中で…なんていうんでしょう。できる限りのことをするとは言っていたとは思うんですけど、私としては、もっとできないのか。

「私としては直接、謝罪の言葉を言ってくれるものだと思っていたので、反省文はあるんですけど、口で言ってもらえなかったので、それが一番悲しくて…。なので、何年も考えて、…警察に行くことを決意しました」
記者:「いま苦しんでいる人に伝えたいことは?」
里帆さん:「不安だとは思うんですけど、今、実際に被害に遭っている方は、もし未成年であれば、まずは児童相談所やそういった公的機関、あとは学校の保健室の先生だったりとか、そういった方に相談してみてほしい。私もどうなるかわからなかったんですけど(相談)してよかった。本当にしてよかったなと思います。みんながみんな必ずしもサポートしてくれるような大人ばかりかといったらそうではないかもしれないんですけど、必ず周りにはいたので、信頼できる大人に話してほしい」
「あとは、もしできれば日記ですとか、何か証拠になるようなもの、なかなかその中では難しいと思うんですけど、思いとか、そういったところもスマホとかありますから、何か残しておくといいんじゃないかなと。警察に行くとか行かないとかでも、自分が当時思っていたことも、何かあったときに振り返ることができると思うので、そういったことを、あの当時の私にもっと勧めるかなと思うので」
