8年前、富山県黒部市で当時10代だった実の娘に性的暴行を加えたとして父親が逮捕された事件で、実名・顔出しで被害を訴えていた24歳の女性・福山里帆さんが12日、記者会見を開きました。逮捕された父親は黙秘しているといいます。
里帆さんは、同じように家庭内で性被害に遭っていた人、遭っている人に対しても語りました。記者会見詳報のつづきです。
記者:「(警察に)相談するに至った思いは?」
里帆さん:「そうですね。もちろん被害に遭った当時っていうのも、警察に相談しようかとか、そういったことももちろん考えました。ただ、やはり中学生だったので、警察にどう話していいのかとか。いきなり言って逮捕されるものなのかなとか、そういったこともなかなかわからない状態で、信じてもらえないかもしれないっていう思いで、当時は警察には行けなかったと思っています」

「昨年、警察に行こうと思ったのは、被害に遭って大学生の間しばらく家庭から離れて、いろいろ自分の中でどうしたら納得できるだろうか。カウンセリングに行ってみたりとかやる中で、やっぱりどうしても、納得は難しいなと。自分の中では飲み込めないなと、そういうふうに葛藤して過ごしていたと思います」
「ただ就職などもありましたから、就職等を控える中で、大学4年生の10月に、機会があって、気乗りはしなかったんですけど、どうしても父と会わなくてはいけないことがありまして、その際、ご飯を居酒屋で食べていたときに“幸せになることが一番だよ“と。“何かできることがあれば、全然手伝うよ”と言われて、一生懸命納得しようとしていた中で、なんでこの人にそんなこと言われなきゃいけないんだろうと」