石川県では、能登半島地震により年間排出量のおよそ7年分に相当する災害ごみが発生する見込みです。そんななか、富山県内では復興を後押ししようと石川県穴水町の災害ごみの受け入れが始まっています。

加賀谷悠羽 記者:「石川県穴水町で出た災害ゴミが、いま運ばれてきました。県内で受け入れが始まっています」

21日朝、富山県立山町の富山地区広域圏クリーンセンターでは能登半島地震で被災した石川県穴水町の災害ごみ10・2トンが搬入されました。

ごみは、あらかじめ富山市内の民間の廃棄物処理会社で破砕処理された家具や畳、布団などの可燃ごみで一般家庭ごみと一緒に焼却処分されます。

クリーンセンターでは15日から受け入れを開始していて、この日で2回目となります。1日最大50トンを受け入れる予定で期間は決まっていません。

石川県によりますと能登半島地震により発生する災害ごみは240万トンにのぼりこれは石川県内で出る全てのごみの年間排出量のおよそ7年分に相当すると推計されています。

このうち穴水町では焼却施設は稼働しているものの年間排出量の96年分に相当する27万トンの災害ごみが発生する見込みでその処分が課題となっています。

富山地区広域圏クリーンセンター所長代理
福村紀之さん:「被災された皆様方が、1日でも早く日常生活を取り戻せるよう、応援していきたいという思いで引き受けました」「まだこの後どんどん奥能登の方も考えられますので、その時にはまた要請がありましたら協力していきたいと考えています」