東日本大震災後、福島県相馬市で養鶏を始めた男性がいます。作っているのは、高い評価を受けるタマゴ。地元食材をエサに混ぜるなど「地域の循環」にこだわる若手農家の挑戦です。
まるでレモンのような鮮やかな黄身に、こんもりと盛り上がった白身。名前は「相馬ミルキーエッグ」。いま、福島県内で注目を集めています。
生産するのは、相馬市にある「大野村農園」。700羽のニワトリを飼育しています。

代表を務める菊地将兵さん(38)。もともと農業とは無縁でしたが、10年ほど前にふるさとで養鶏を始めました。きっかけは、震災そして原発事故です。
大野村農園代表・菊地将兵さん「放射能とか色々言われて野菜が全く売れなくて、苦しい思いをいっぱいしてきて。やっぱりここにしかないものを生み出して見返してやるとか、子どもたちがここに生まれて良かったという思いを持てるようなことをしていきたいと思った」
