シフォンケーキは何百回も試作

主食としての消費量が年々落ち込む中、関根さんは、この米粉にコメ農家としての活路があると考えています。

高校生の頃、授業を通じて農家の道を志したという関根さん。震災直後の2012年に、県農業短期大学校を卒業したあと、県外でも農業を学びました。5年前に郡山市に戻り、三穂田町の田んぼで、コメ作りを始めました。コメへの思いは相当なものがあるようで…。

関根涼さん「釜を抱えて食べていたくらいコメが好き」

母の小枝さんも、菓子作りをイチから勉強して関根さんをバックアップします。

母・小枝さん「未知の世界なのでとても楽しい。(涼さんに)感謝している、いろいろな体験をさせてもらって」

朝の作業が終わると、今度は翌日販売する商品づくりが始まります。現在販売している商品はおよそ10種類。その中でも、最も思い入れがあるのが、米粉100%の「シフォンケーキ」です。苦労の末に、完成しました。

関根涼さん「試作に何百回も失敗した。なかなか膨らまない、米粉100%というのは」