福島県いわき市の高校で、生徒たちが伝統の「遠野和紙」の紙すきを行いました。手作りするのは、自分たちの卒業証書です。
いわき湯本高校遠野校舎。旧遠野高校から70年以上続くこの校舎は、今年度を最後に閉じられます。7日、最後の卒業生となる3年生が、地元で500年以上続く伝統の遠野和紙の紙すきを体験しました。
教えているのは、遠野和紙の保存会や地域おこし協力隊の人たちです。
伝統工芸遠野和紙・楮保存会・伊藤浩之さん「自分なりの紙ができた、それが一生のものとして手元に残るような、思い出に残るようなそういう紙がすけると良いなと思う」
地元のこうぞを原料にした遠野和紙は、手すきならではの味がある上質な和紙。手作りするのは自分たちの卒業証書です。卒業生たちは、慣れない手つきながらも、冷たい水の中に型を入れ丁寧に作っていきました。
3年生「緊張はしました。でも上手くできてよかったです」
卒業証書は、来年3月1日の卒業式で生徒たちに手渡されます。そして、この手作り卒業証書作りは来年以降もいわき湯本高校で続けていくということです。










