こちらのキッチンカー、実はガソリンを使わず、水素を燃料に走るんです。二酸化炭素を出さない次世代のキッチンカーがお披露目され、常磐ものを使った料理が提供されました。

27日にお披露目されたのは、水素を燃料に走る燃料電池を搭載したキッチンカー。二酸化炭素を出さないことが最大の特徴です。
県は、脱炭素社会に向け水素を活用した実証実験に取り組んでいて、その一環として、郡山市でタクシーなどを運営する郡山観光交通とトヨタ自動車が連携し、キッチンカーを開発しました。
普通のキッチンカーと何が違うのでしょうか。
トヨタ自動車水素製品開発部・半谷智弘さん「すべてオール電化になっています。普通のキッチンカーだとガスを使ったり、ポータブルで持ち込んだ発電機を使って中の機器を動かすんですが、これはこの車が持っている水素を使って、燃料電池で発電した電気で全て動かしています。」

このキッチンカーは今後、郡山観光交通の関連会社「孫の手トラベル」が開催する屋外レストランツアーで活用されます。
今回のメニューは・・・「請戸ものブイヤベース」。

ブイヤベースとは、フランス料理の「寄せ鍋」のこと。水素の製造施設がある浪江町にちなんで、請戸漁港で水揚げされた魚介類が使われました。
気になるそのお味は?
小湊愛巳アナウンサー「魚介から出る出汁とトマトの酸味との相性がよく、スープに濃厚な美味しさが感じられます。お魚も身がぎゅっとなっていて美味しいです。」
魚はその日にとれた新鮮なもので仕立てるため、日によって使う種類は異なるそうです。
郡山観光交通・山口松之進社長「フードキャンプというサービスがよりよくなるためには、この水素という車が適切だと実証実験の中で証明できればなと思っています。」
このキッチンカーは、来年度から県内各地で活用される予定です。










