鈴木夕里菜アナウンサー「右にも左にもあんぽ柿がずらっとカーテンのように連なっています。鮮やかなオレンジ色でとっても美しいです」
福島県の県北地方の秋の風物詩・あんぽ柿作りがいま、最盛期を迎えています。桑折町の「感謝農園平井」では、10月28日から作業が始まり、11日も、朝早くからおよそ30人のスタッフが作業に追われていました。

いまの時期、こちらで収穫されるカキの量は、1日3トンほど。機械を使いながら、一つひとつ手際よく皮を剥いていきます。あんぽ柿に使用されるのは、実は“渋柿”。30日ほどの期間をかけてじっくりと乾燥させることで、甘みが3~4倍ほどに凝縮されるといいます。さらに、あんぽ柿特有のとろっとした食感を出すため、干し場の環境は、常に気温10℃、湿度を60%ほどに保っています。

感謝農園平井・平井國雄代表「毎年言っていますが今年も(出来は)最高です。今年は猛暑、その他の天候もとても良かったため、このようなおいしい原料柿ができたと思っています。あんぽ柿にすれば(糖度は)50度~60度くらいあるかもしれません。期待していてください」
今年は、猛暑だったものの晴れた日が多かったため、出荷量はおよそ50トンと例年よりも3割程度多くなる見込みです。一方、豊作だった今年頭を悩ませているのは、クマの被害です。農園では、すでに600個あまりのカキがクマに食べられてしまったといいます。
感謝農園平井・平井國雄代表「畑に入られたのは今年初めてなんですよ。なんとも私の手には負えません。とてもおいしいですから私たちが食べてもおいしいのでクマも喜んで食べているのでしょう。電柵や花火、わなという対策はやっているそれをもっと充実していきたい」
クマ対策で忙しさに拍車がかかるあんぽ柿の生産現場。こちらのあんぽ柿は、来年1月ごろから道の駅や直売所などで販売されるということです。











