12月といえば「第九」、ベートーヴェンの交響曲第9番の合唱がお馴染みですが、3日に大阪で1万人を超える人が第九を歌うイベントが開かれます。福島県からは南相馬市の合唱団が参加して、平和への想いを込めて歌います。
「サントリー1万人の第九」。世界的な指揮者、佐渡裕さんの指揮のもと、1万人を超える合唱団が歌声を届けます。
本番を1週間後に控えた11月26日。南相馬市を拠点に活動するMJC、南相馬ジュニアコーラスアンサンブルの6人が、最後の練習をしていました。合唱団を指導する金子洋一さんも力が入ります。
金子洋一さん「ちゃんと出していこうぜ。ここ絶対アルトがおいしいところだから。おいしいところは味わって歌う」
震災直後、離れ離れになりながらも復興への思いをひとつにして歌い続けてきたMJC。中学3年の成田奈央さんは、平和への思いが胸の内にありました。
成田奈央さん「ロシアとウクライナの戦争は何の意味があるのだろう。それ(戦争)をやって楽しい人なんているのかなと思う」
ベートーベンが第九に込めた世界の姿を、金子さんは彼女たちに伝えます。
金子さん「ブリューダーは(英語で)ブラザー。全ての人がひとつになる、兄弟になれる、この歌を歌うことによって。これが全ての第九のテーマの始まり」










