墓地や道路の先行解除「本格解除の足がかりに」

富岡町の帰還困難区域は、今年4月に夜の森地区を中心とした約3.9平方キロメートルの復興拠点で避難指示が解除されました。

今回、新たに解除されることになったのが、小良ヶ浜地区と深谷地区にある、復興拠点に指定されている共同墓地や集会所。そして、そこにつながる幹線道路およそ7.2キロメートルです。今回の避難指示解除では人の居住はできませんが、道路の通行や墓参りなどは自由にできるようになります。

町によりますと、この地区にお墓がある人は、原発事故後、自由にお墓参りをすることもできなかったので、「一日でも早く避難指示を解除してほしい」という要望が多く寄せられていたということです。

町は「今回、道路などを先行して解除することで、今後、小良ヶ浜地区と深谷地区の本格解除への足がかりにしたい」と話しています。