自衛隊から「土下座をするように」指示
被告Aは、弁護人から五ノ井さんへの謝罪について問われると「自分の意思ではない。自衛隊に言われた」と答えました。自衛隊から謝罪の方法について「表情や声のトーン、土下座をするように」などと個別に指導があり「謝罪すれば良い方向に進むと言われた」などと供述しました。
また、被告Bも謝罪について「自分は行きたくないと言ったが『トップが頭を下げている。隊のためにしてくれ』と言われた」、「想定問答集があり、こう質問されたらこう答えなさいなどと書いてあった」と述べました。
裁判の後、五ノ井さんが取材に応じ「全く反省していないんだなって。私自身はもう許すことはないと思っているし、徹底的に闘いたい」と話しました。
次の公判は25日に開かれ、引き続き被告人質問が行われます。
【五ノ井里奈さん性被害事件・裁判関連記事】
▼初公判 「腰を振る動きは笑いを取るため」謝罪から一転、被告3人が無罪主張
▼第2回公判 下半身は「離れているように見えた」元上司が証言 五ノ井さんは法廷で倒れる
▼第3回公判 「着衣越しに陰部接触」「キャバクラのようだった」元同僚の自衛官証言
▼第4回公判 「陰部の接触はなく、性的意図は一切ない」「腰は一度も振っていない」被告2人が主張 五ノ井さん「もう許すことはない」