災害のあとに片付けでまず課題になるのが、ごみの処理です。記録的大雨で被害を受けた福島県いわき市では、設置された仮置き場に災害ごみの受け入れが始まりました。

関根佑記者「いわき市の内郷市民運動場です。現在住民が決められた場所に分別をしながら、災害ごみの搬入を行っています」
いわき市では、大雨で水に浸かるなどした災害ごみについて、11日から仮置き場を設け、受け入れが始まりました。仮置き場は、市内の運動場3か所に設けられたほか、近くの住民が利用できる臨時の仮置き場も3か所つくられました。
このうち、大きな被害が出た内郷地区の仮置き場には、午前9時の受け入れ開始とともに多くの人が災害ごみを持ち込み、分別していました。

搬入に来た内郷地区の住民「家具、ソファーとか畳もそうだし、布団類から何から全部だめだった」
内郷地区に住む国井利一さんは、自宅が床上およそ70センチまで水に浸かったといいます。
国井利一さん「(2019年の台風19号)あの時だって(床上に)上がっていない。(川の水が)全部うちの方に向かって流れ込んできたから、どうしようもなかった。手を付けられないくらい。外に出ると背が埋まってしまうくらいだから、2階にいるしかなかった」
疲労が重なるなか、作業は暑さとの闘いです。
国井さん「飲み物飲んで休み休みやるしかない。若くないからさ」
災害ごみの仮置き場、受付時間などは下記の通りです。
【仮置き場】
・勿来市民運動場 いわき市山田町沖42
・常磐市民運動場 常磐湯本町日渡92―1
・内郷市民運動場 内郷宮町代164―1
【臨時仮置き場】(近隣住民のみ利用可能)
・馬場児童遊園 内郷綴町川原田59
・内郷内町公園 内郷内町前田139
・旧常磐塵芥収集基地 常磐湯本町天神64―1
※12日追記 馬場児童遊園と内郷内町公園は受け入れ容量に達したため、12日(火)から受け入れを停止しています。
【受け入れ期間】
9月11日(月)から ※土日祝日も含む ※終了日は未定
【受付時間】
午前9時から午後4時まで