福島県は30日、郡山市の事業所の倉庫で毒を持ち刺されると激しい痛みを感じるヒアリの仲間の特定外来生物アカカミアリが東北地方で初めて確認されたと発表しました。
福島県によりますと7月26日にスリランカ・コロンボ港を出港し、中国・上海港などを経て8月30日に郡山市の事業所に搬送されたコンテナを保管していた郡山市の事業所の倉庫で数十匹のアリがいるのが確認されました。
事業者からの連絡を受け、県が現場を確認したところヒアリ類である可能性があると判断し、検体を環境省が依頼する専門家へ送りました。その結果、ヒアリ類の特定外来生物アカカミアリであることが判明したということです。
アカカミアリが確認されるのは東北地方では初めてです。
アカカミアリは、毒を持ち、刺されると激しい痛みや水泡状に腫れるなどの症状が出るとして、福島県は「もしもヒアリ類と疑わしいアリをコンテナや集荷で確認した場合には密閉等の対策をした上で、環境省や最寄りの市町村、保健所などに速やかに連絡してほしい」と呼び掛けています。
※アカカミアリの画像は環境省提供