1人目の証人「キャバクラのようだった」

1人目の証人は、被告Aの同期で、被告Cの後輩にあたる陸上自衛官の男性。被告に対して「話さなければいけないことがあるならちゃんと言ってほしい」などと語りました。

【検察による証人尋問(概要)】
Q.被告とはどのような関係?
A.被告Aとは同期、たわいもない話をする間柄。被告Cは先輩。日ごろから仕事のアドバイスを求めるなど、信頼していた。

Q.五ノ井さんとはどのような関係?
A.地元が近いこともあって話すこともあった。(五ノ井さんは)人前に出るのは得意ではないという印象

Q.証人は当時宴会に参加していた?
A.(会場である)208号室の左奥のベッドの間にいた

Q.五ノ井さんは参加していた?
A.部屋の外でつまみを作っていたが、その後、先輩に呼ばれて208号室に来た

Q.部屋での五ノ井さんの様子は?
A.男性陣に囲まれ、キャバクラのようだった

Q.誰に囲まれていた?
A.被告A、被告C、それに元上司の2人

Q.どういうところがキャバクラのようだった?
A.距離が近く、プライバシーにかかわる内容の話が多かった

Q.そのときの五ノ井さんの様子は?
A.積極的には話していない

Q.証人はどう思った?
A.良くない感じがした。距離が近すぎる、危機感を覚えた

Q.最初に格闘技を掛けたのは誰?
A.被告A

Q.なぜ技をかけた?
A.元上司との話の流れから

Q.技をかけてどうなった?
A.五ノ井さんは倒れ、被告Aが覆いかぶさる形に。腕立て伏せのような感じ。

Q.覆いかぶさるとは?
A.五ノ井さんは仰向けの状態、被告Aと身体は頭1個分離れていた

Q.その後は?
A.腰を振り、正常位のような動き

Q.周りの隊員は被告Aの行動にどう反応した?
A.笑っていた

Q.証人はどうした?
A.直視せずにちらちらと見た。

Q.その後、被告Aは?
A.次は誰がやる?というような会話

Q.その後、証人はどうした?
A.タバコを吸うため、部屋の外に出た。

Q.その後はどうなった?
A.断言できないが、被告Cが頭2個分くらい身体を空けて同じ行為をした。

Q.おととし9月の内部調査では、証人は何と話した?
A.完全な話だけ話した。かもしれない、という話は解決につながらないと思った。

Q.その後、なぜ話そうと思った?
A.(部署が)異動になり、前が異常だったと思った。事の重大さに気づいた。

Q.どういうところが異常?
A.「彼氏は?」などというプライバシーに関する質問や、ボディタッチなど

Q.それをしていたのは誰?
A.ボディタッチは被告A、言動は被告C

Q.どうして話そうと思った?
A.全て話をすることで解決すればと思った。

Q.3人について
A.お世話になった。言わなきゃいけないことがあるならちゃんと言ってほしい。

【弁護士による証人尋問(概要)】
Q.被告が腰を振っているのは見た?
A.見た

Q.内部調査には見ていないと答えている
A.確実じゃなかったので

Q.被告Cの行動は断言できない?
A.技をかける瞬間は見ていない

Q.なぜ被告Cだと思う?
A.体型などから

Q.被告Aの行為から次の人の行為まではどのくらいの時間?
A.5分くらい

Q.その5分間は何をしていた?
A.記憶があいまい

Q.内部調査から時間が経ってわいせつ行為を確信した?
A.整理して考え直していく中で(確信した)

Q.隊員内でこの話をしたことは?
A.自分の周りではない

Q.被告Bについては見ていない?
A.はい