漁業者は「なぜ約束を破るのか」

処理水の放出決定を受け、福島県内の漁師は「納得していないのにおかしい」と憤りをあらわにしています。

小野春雄さん「あまりにもおかしいですよ。話し合いをして我々が納得して流すんだと私は思っていたんですよ。」

福島県新地町で50年以上漁師を続ける小野春雄さん(71)。

処理水をめぐっては、国と東京電力は2015年、「関係者の理解なしにはいかなる処分もしない」と漁業者に約束していましたが、「見切り発車」と言える放出が決まりました。

小野春雄さん「福島県の漁業者は誰一人納得している人はいない、みんな反対なんですよ。一国の総理大臣が、なんで約束破るの」
Q.一番不安なことは?
「魚が売れないことでしょ。」

▼処理水 福島の葛藤
処理水の海洋放出日程が決まりましたが、関係者の理解や風評への懸念など、課題は残ったままです。TUFでは、処理水をめぐる課題や現状をシリーズでお伝えしています。