福島第一原発の処理水について、政府は8月中に放出を始める方向で調整を進めていて、近く関係閣僚会議を開き、放出時期を正式に決める方針です。

20日、13年ぶりとなるサーフィン大会が開かれた福島県楢葉町と広野町の岩沢海水浴場。サーファーや大会の主催者から多く聞かれたのは、「風評に負けない」という強い思いでした。

参加者「(風評対策として)やれることと言ったらこのきれいな海を汚さずに、子どもたちが安心して入れるような環境づくりや雰囲気づくりを少しずつやっていくこと」

Q.海洋放出される影響は?
参加者「(個人的には)全然変わらない。このサーフィンの大会で1歩出たと思う。これをきっかけに町から全部一歩前進していければ」

吉田健太郎さん「いよいよ処理水の放出が決まるんだなと思っているが、風評を払しょくできるように、来年も今回よりも大きい大会を開催したい」

▼処理水 福島の葛藤
処理水の海洋放出に向け、準備が大詰めを迎えていますが、関係者の理解や風評への懸念など、課題は残ったままです。TUFでは、処理水をめぐる課題や現状をシリーズでお伝えしています。