相馬野馬追、当初は6月開催だった?

伝統行事・相馬野馬追ですが、始まりは1000年以上前、平安時代中期に軍事訓練として始まりました。1872年に一度途絶えたものの1878年、現在の形で復活し、いまに続いています。

その開催日程は、現在は7月の最終土曜日から月曜日までの3日間とされています。実は時代に合わせて変化してきました。

当初は6月~7月上旬に開催していましたが、1966年に学校の夏休みを利用した誘客や、梅雨時期を避けることなどを理由に7月23日~25日での開催に変更されました。

しかし、この日程だと平日に開催することもあり、出場者や観光客が減少してしまったことから、2011年現在のように、7月最後の土曜から月曜日と曜日で固定されました。

ただ、今年の野馬追は暑さの影響で観覧客・騎馬武者合わせて83人が熱中症参加した馬111頭が日射病で救護されたほか、2頭の馬が死にました

過去5年間の野馬追初日の最高気温を見てみます。開催地から一番近い観測地点では、今年は34℃あまりと猛暑日に迫る暑さとなり、直近で最も高くなったことがわかります。

来年以降安全に開催できるよう、開催日程をしっかりと検討して欲しいと思います。