下半身は「離れているように見えた」尋問中に五ノ井さんが倒れる
【弁護人による証人尋問(概要)】
Q.被告Aから五ノ井さんに技をかけていい?と聞いた?
A.はい。(五ノ井さんは)自分から周囲に溶けこもうと努力していた。はいと言ったのはそういうことなのかなと。
Q.それはあなたの認識?
A.私が見ていた感想です。
Q.座っていた場所からベッドまでは?
A.2メートルくらい。
Q.被告Aが技をかけたとき、上半身と左足がベッド、右足はベッドから落ちていたと言っていたが?
A.右足が見えなかったので、右足はベッドから落ちているのかなと
Q.被告Aのときどんな状態?
A.中腰で五ノ井さんと若干離れていた。離れているように見えた。
Q.被告Aの行為から被告Bの行為までの時間は?
A.1、2分ないくらい。
Q.被告Bの股間は?
A.上体を起こして若干離れているように見えた。
Q.上司が技をかけろとは言っていない?
A.はい。
開廷からおよそ1時間が経った午後2時半前、検察側の席に座り、元上司への尋問を聴いていた五ノ井さんが、床に倒れました。呼吸は荒く、過呼吸のような状態でした。その後、車いすで移動し、救急搬送されました。(※五ノ井さんの代理人によるとその後午後6時ごろまでに体調は回復。)
およそ1時間後、弁護人による証人尋問が再開されました。
【弁護人による証人尋問(概要)】
Q.(証人より上の上司の)指示の有無は?
A.指示はしていなかった。
Q.なぜ最初に事実を話さなかった。
A.3人をかばいたかった。3人とも認めていなかったので。
Q.最初は見ていないと?
A.3人に対して俺も見ていないと言うと言った記憶がある。
【裁判長、裁判官による尋問】
Q.被告Aが技をかけたきっかけは?
A.自分と上司の声が被告Aの耳に入って、こんな感じなのではと耳に入ったのではないか。
Q.被告Aと五ノ井さんのやりとりは?
A.被告Aが技をかけていい?と聞いて、五ノ井さんがいいですよと言った。(終わったあとに)手を差し伸べていたのを覚えている。
Q.被告Bと五ノ井さんのやりとりは?
A.被告Aと同じで、技をかけていい?と聞いて、いいですよと言った。そのあとはわからない。
当初、予定されていたもう一人の証人尋問は次回以降に延期となりました。次回の公判は、8月23日に開かれます。
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