福島県の会津大学は、宮崎敏明理事長兼学長が県知事に辞表を提出し、31日をもって辞任すると発表しました。

27日午後2時から会見を開いた会津大学によりますと、宮崎理事長は過去に発表した論文8件について、二重投稿や自己盗用(過去に自らが発表した論文を再利用する際に適切な引用を行っていない行為)があったことが、大学が設置した調査委員会の調査で認定されました。

また、今年5月に国の補助事業への申請を行った際、必要な学内手続きを経ていなかったことが分かり、6月に申請を取り下げたということです。

宮崎理事長は去年2月にも、過去に発表した論文4件について、自己盗用があったことが、調査委員会の調査で明らかになっていました。

これを受けて大学では7月に理事長選考会議を開き、審議した結果「責任は免れない」として、理事長兼学長を辞任するよう勧告を行い、宮崎理事長は辞表を提出したということです。

※写真は23年3月、卒業式に出席した宮崎理事長