福島県二本松市の東北道で、古くなった橋を直す工事が始まりました。東北で初めてという今回の工事。それには、理由がありました。
阿部正輝記者「東北自動車道の二本松IC付近です。供用開始から50年近くが経過したこちらの道路では現在、東北初の工事が行われています」
工事が行われているのは、東北自動車道の本宮ICと二本松ICの間のおよそ800メートルの区間です。

この区間にある2つの橋は、いずれも道路の床板となるコンクリート製の「床版(しょうばん)」の劣化が進んでいて、その取り替えが行われます。

それに伴って本線のとなりに設けられるのが「う回路」です。う回路によって、工事が終わる今年11月ごろまでの間、通行止めや車線の規制をする必要がないため、渋滞の発生を防ぐことができます。

こうしたう回路は、東北地方の高速道路で初めてです。
NEXCO東日本福島管理事務所・津田剛彦所長「ここの区間に限らず、どこの区間も相当な年数が経っていて、橋など構造物の劣化が進行している。安全安心に使い続けていただくため、引き続き事業を続けていきたい」
う回路の使用は7月10日から始まりますが、通常より車線の幅が狭いことなどから60キロ規制となっていて、ネクスコ東日本は注意して走行するよう呼びかけています。