福島県高校陸上界の期待のランナー、帝京安積の谷中晴選手。県大会で優勝し、この夏、全国の舞台での活躍が期待されています。活躍の裏には、「ライバル」の存在がありました。
5月25日に行われた、福島県高校陸上・男子5000メートル。私たちは、インターハイ出場を目指すある一人のランナーの姿に密着しました。

帝京安積高校3年の谷中晴(たになか・はる)選手。去年の夏に5000mでインターハイに出場し、今年1月には都道府県対抗駅伝の県代表にも選ばれています。
今や県高校陸上界「期待の星」となりましたが、意外な素顔が…。
帝京安積3年・谷中晴選手「中学校の頃は陸上をやっていたが、あまり本気ではなくて、タイムはそれなりに出ていたが、本気ではなくてどちらかと言うと、ゲームとかが好きでゲームの方が本気だった」

なんと…中学時代は陸上よりもゲーム好き。そんな谷中選手が、高校に入りランナーとしての才能を開花させた背景には、「あるライバル」の存在があったと指揮官は話します。
帝京安積・菅野靖史監督「学法石川さんがいるから谷中も力をつけてきたというところがあるので、去年だいぶ悔しい思いをしたが、県大会のレースが本人にとっては転機になった」

学法石川といえば、日本を代表する遠藤日向選手や相澤晃選手などを輩出してきた高校陸上界の名門です。
悔しさを味わった最たるレースは、去年の県高校陸上5000メートルでした。
谷中選手は、序盤から学法石川勢3人に食らいつきますが、残り600mのところで
引き離され、4位に終わりました。

帝京安積3年・谷中晴選手「やっぱり完封負けではないが、それで負けてしまったので、悔しい部分もある」