オープンから2年 新たな挑戦始まる

「おかげさまで生きながらえています」

こう話す佐藤さんですが、これまで作ったお酒は20種類以上。そのほとんどが即日で完売するほどの人気ぶりです。

また、立ち上げから携わっていた立川さんは独立し、去年10月から新たに3人のメンバーが加わりました。

三村怜さん「実際にお酒を飲んでそのお酒に感動し、自分でもお酒造りをやってみたいなとあって、去年10月からここに来ました」

武田朋之さん「自分がちょうど30歳になるタイミングでもあったし、自分の好きなことを人生1度なのでやってみたいなと思って」

五十嵐茜さん「次はこういうことをやってみようという挑戦的なものも受け入れてくれるので、すごくのびのびとやらせてもらっています」

オープンから2年。「haccoba」を通じた新しい人の流れもできつつある中、佐藤さんは、次の一歩を踏み出そうとしています。

佐藤さん「今日はもう一つ浪江に醸造所を作っていて、そちらに向かいます」

今年3月、帰還困難区域の一部で避難指示が解除されたばかりの浪江町に新たな酒蔵を作るといいます。

佐藤さん「より浪江の方が原発事故の被害が大きかったと思うのですが、そういうフロンティアな街でもう少し人が集まってくれたり、人の行き来というものを酒蔵を通して生み出せたらすごく面白いのではないかと思って」

「酒造りを通じて、被災地に新しい人の流れを生みだしたい」佐藤さんは、そう考えています。

浪江町に作る新たな酒蔵。ある「こだわり」がありました。