「ダサい」着用進まない高校生、教育委員会は
井上アナ「今駐輪場には多くの生徒がいるんですが、ヘルメットを着けている生徒は一人もいません」
高校1年生「(普段)かぶっていないです。ヘルメットがダサい。髪の毛も崩れるのでかぶりたくないというのもある。」
Q.周りにヘルメットかぶっている人いますか?
高校2年生「いないです。努力義務なので着ける意味あんまりないかなと思う」
Q.学校でヘルメットかぶって下さいという規則はありますか?
高校2年生「あんまり強化されていないと思う。」

取材時は、ちょうど通学の時間帯で多くの高校生の姿が見られましたが、ヘルメットを着用した生徒は1人も見られませんでした。
そこで、県教育委員会に話を聞きました。県教育委員会では、今年1月、県立学校に対してヘルメットの着用を生徒に促すことを求める通知を出しました。
その中で、自転車通学の許可条件に「ヘルメットの着用」を盛り込むことも求めましたが、取り入れるかどうかは、それぞれの学校の判断に委ねているということでした。通知は出しましたが、各学校の判断ということで「義務化」にまでは至っていないということです。教育委員会の担当者は、「あくまで努力義務化なので各学校に強制することは難しい」と話していました。
こうした中、8年前に全ての県立学校で自転車通学する生徒のヘルメット着用を義務化した県があります。それは愛媛県です。
その義務化の効果もあり、3年前に全国を対象に行った調査で愛媛県のヘルメット着用率は29%と全国1位でした。一方、福島県は10%で25位で、全国平均を下回っていました。

全国に先駆けて、愛媛県でヘルメットの着用が進んだ背景には、ある男子高校生の事故がありました。