TUF開局40周年記念「美をつくしー大阪市立美術館コレクション」が、いよいよ3月21日、福島県立美術館で開幕します。
会場から中継で、注目作品を紹介します。

【中継・平岡沙理アナウンサー】
会場の県立美術館には、たくさんの作品が並んでいます。
これらの美術作品は、関西の財界関係者が収集したもので、きょうは一足早く注目作品を紹介します。

まず紹介するのは、大正から昭和に活躍した近代日本画の巨匠橋本関雪の『唐犬』です。ヨーロッパ原産の犬が絹に描かれているこの作品は、大阪市立美術館の収蔵品第1号となった記念すべき作品です。

こちらのブースには、人物画が多く展示されているのですが、次に紹介するのは、女性で初めて文化勲章を受章した上村松園の女性画晩秋です。和服姿の女性が艶やかで繊細な所作が描写されています。

今回の『美をつくし』では、注目作品がまだまだあります。

見どころのひとつが、不老不死の仙人をかたどったとされる『青銅鍍金銀仙人』。青銅製の像に、金と銀のメッキが重ねられていて、技術力が極めて高く、現代では再現することができないと言われています。この貴重な『青銅鍍金銀仙人』は、開催期間すべての日程で展示されます。

そしてこちらはご存知、葛飾北斎の代表作『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』。鮮やかな青を生み出す絵具は、「べろ藍(あい)」と呼ばれる西洋のもので、北斎の絵の特徴となっています。『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』は、4月18日から5月21日まで期間限定で展示されます。

葛飾北斎の作品の中で、もう一つの注目作品が、こちら。国の重要文化財に指定されている『潮干狩図』です。この『潮干狩図』は、4月2日まで期間限定での展示となっています。ぜひ、お早めに足を運んでいただければと思います。

TUF開局40周年記念「美をつくしー大阪市立美術館コレクション」は、期間によって、展示作品が変わりますので、何度訪れても楽しめます。
この貴重な機会に、ぜひ足を運んでください。

【当日券】
一般1,300円 高校・大学生1,000円 小・中学生400円
期間中は展示作品が入れ替わりますので、ホームページでご確認ください。