3月21日に福島県立美術館で開幕するTUF開局40周年記念「美をつくしー大阪市立美術館コレクション」。期間中は、国内外を代表する170あまりの作品が展示されます。注目作品を1作品ずつ紹介していきます。
今回は、みなさんご存知、葛飾北斎のあの版画です。
荒れる海の大波と遠くに見える富士山。
誰でも一度は目にしたことがある葛飾北斎の代表作『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』です。

大きく弧を描いた波からは無数の飛沫が雪のように降り注ぎ、荒れ狂う波と、翻弄される小舟が自然の力強いエネルギーを感じさせます。
ゴッホなど、ヨーロッパの印象派の画家に大きな影響を与えた北斎。その鮮やかな青の色は当時の最新技術を取り入れたものでした。
福島県立美術館学芸員・増渕鏡子さん「ここに使われている絵具が、北斎の特徴的なもので、べろ藍という当時、西洋からもたらされた1番新しい鮮やかな絵具を使っています」
葛飾北斎の『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』は、2か月にわたる開催期間の後半、4月18日から5月21日まで展示されます。
福島県立美術館学芸員・増渕鏡子さん「中国の古代から日本の昭和期に至る大変多彩なものが揃っております。大阪の人たちの心意気を感じとっていただければありがたいと思います」

「美をつくしー大阪市立美術館コレクション」は3月21日から5月21日までの開催です。
日本美術だけでなく、古代の中国美術などおよそ170作品が展示されます。期間限定の作品もありますので、この機会をお見逃しなく。