福島県の猪苗代町、北塩原村、磐梯町にまたがる磐梯山で16日一時的に火山性地震が増加し、これまでに106回観測されました。気象台は今後の火山活動の推移に留意するよう呼びかけています。

福島地方気象台によりますと、磐梯山では16日午後3時ごろ、やや規模の大きい火山性地震が発生して猪苗代町で震度1を観測しました。震源の深さはおよそ10km、地震の規模を示すマグニチュードは2.6と推定されています。この地震をはじめ磐梯山では一時的に火山性地震が増加しました。磐梯山の火山性地震による震度の観測は2000年8月以来で約22年ぶりです。一方、地下のマグマや火山ガス、熱水などの流体の移動や振動などが原因と考えられる火山性微動は観測されていません。

3月16日の火山性地震の発生回数(速報値)は次の通りです。
午後3時台 63回
午後4時台 43回
午後5時台  0回
福島地方気象台では「活火山であることに留意」を示す噴火警戒レベル1を継続し、今後の火山活動の推移に留意するよう呼びかけています。
また磐梯山北側火口や沼ノ平付近では従来から噴気や火山性ガスの噴出があるため、ヘルメットの携帯や立ち入り規制など地元自治体の指示に従うよう呼びかけています。
福島県内では3月13日、吾妻山でも火山性地震の増加が確認されていています。