「かけがえのないママをかえしてください」
【被告に対して】
被告人の歩道を暴走するという訳の分からない運転のせいで妻の人生は一瞬にして終わり、多くの人の人生が絶望へと変えられてしまいました。
前回の裁判での供述で、運転しないと生活ができなくなるとありましたが、今議論になっている運転免許証返納は60代~80代の議論と私は感じております。97歳は議論の範疇ではなく、当然返納すべき年齢と考えます。
また、被告人の家族には、自分たちで同居して世話ができないのであればなぜ老人ホームなどに預けなかったのか、なぜ97歳という高齢者を一人にしておいたのかと憤りを覚えます。
法律はどうであろうと、私の心情は、妻は被告人の暴走運転によって殺害されたと思っています。妻と共に子供達の自立を見届け、孫を見守る、そして穏やかな二人の時間を晩年に送るという生活が待っていたはずなのです。でも、もうそれは叶いません。
妻に会いたいです。私の最愛の妻をかえしてください。子供達にとってかけがえのないママをかえしてください。なぜ、妻の命を奪ったのですか。