専門家「影響は科学的には考えられない」

さらに、処理水の海洋放出について専門家は、人体への影響はないと話します。

茨城大学大学院理工学研究科・田内広教授「私達の体の中の水にも1Lあたり0.5から1ベクレル、トリチウムがある」

こう話すのは、茨城大学で放射性物質を研究する田内広教授です。

トリチウムは、自然界に存在する放射性物質で、水道水や雨水、食べ物にも含まれているといいます。

田内教授「食べ物はみんな水分を持っているから、基本的に食べるもの、飲むもの全部(トリチウムが)入っていると考えていただいた方がいい」

田内教授によりますと、仮にトリチウムを含んだ水を体内に取り入れた場合、10日ほどで半分程度が尿などで排泄され、体内に溜まり続けることはないということです。

田内教授「実際には放出されればもっと薄まりますから、影響は基本的に科学的には考えられないレベルになっている」