寒波への備えが求められるなか、福島市は、去年11月に作成した「除雪対応マニュアル」に基づいて、備えを進めています。



福島市では、昨年度の年末年始に想定を上回る雪が降り、その後の除雪作業が追いつかずに多くの場所で路面が凍結。

交通障害が発生し、市民の生活にも大きな影響が出ました。

福島市道路保全課・末永栄司課長「初動体制の遅れであったり、あるいは情報発信の不足が課題として出てきたので、そういった教訓を生かして、今後除雪体制の構築、強化を図るために除雪対応マニュアルを作成した」

除雪対応マニュアルの主なポイントはこちらの4つ。

なかでも、「市民との共創による除雪体制の構築」を最も重視しています。

福島市は、今年度の当初予算で「除雪への対応」として、前の年のおよそ4倍の経費を計上。

除雪車8台と融雪剤の散布車5台を用意し、交通量の多い場所や病院周辺、通学路などを中心に除雪と散布の範囲も広げるなど、対応を強化してきました。

それでも、行政だけでは限界があるため、「市民との共創」が大切だといいます。

福島市道路保全課・末永栄司課長「福島市も約3000キロを超える管理道路があるが、すべて行政が福島市の方でやるのは、能力的にも費用的にも困難。地域の皆様や事業所の皆様がご協力いただければさらに除雪力として強化されると思う」

市は、市民の除雪活動の支援も強化。

今シーズンから市役所本庁舎と維持補修センターのほかに、飯坂など5つの支所も支援の拠点にしていて、小型除雪機械や除雪用具の貸し出しや融雪剤の配布などを行っています。

また、市は防災メールやSNSなどで情報をいち早く発信し、迅速な対応につなげるとしています。

福島市道路保全課・末永栄司課長「皆さんのご協力を頂きながらやっていかないと効率的で広角的な除雪ができないという部分があるので、本当に可能な範囲で結構なので、自分の自宅の近くとかそういったところの除雪についてはご協力いただだきたい」