「重い障害があっても自立して暮らしたい」
その夢をかなえるためにつくられた障害者のシェアハウスから、初めての卒業生が出ました。

ひとり暮らし第一号は、脳性まひの障害がある24歳の青年です。

三宅貴大(たかひろ)さん24歳。この日、シェアハウスから引っ越します。


引越し業者「置いていく物はございますか?」
三宅貴大さん「エアコンと照明とカーテン。カーテンは置いていく」
引っ越し業者「わかりました」



三宅さん「(引っ越しは)楽しみでもあり不安でもある」

親元を離れて、シェアハウスに来てから2年半。

「ひとり暮らしをする」という三宅さんの夢がやっとかないます。


脳性まひの障害がある三宅さんは、生活のほぼすべてで介助が必要で、養護学校を卒業したあとは、親の助けを借りて自宅で暮らしていました。

しかし、三宅さんは親からの自立を決意します。

勉強会に参加し、お金の管理やヘルパーとのコミュニケーションなどを実際に地域で暮らす先輩達から学び、少しずつ自信をつけていきました。