「待機児童」とは、保育園に入りたくても入れない子どものことを指すのですが、実は、先ほど見た例の子どもたちは待機児童に含まれていないんです。

入所が可能な保育園があるけれど、特定の保育園を希望して待機しているなどの場合は、親が子どもを見る時間がある、または親の都合ということで「待機児童」にはカウントされず、「保留児童」となります。



入所できる保育園があるとしても、家や職場から遠い場所だと、通うのは難しく現実的ではないため、親たちの悩みになっています。

この、待機児童にはカウントされない子ども、いわゆる「保留児童」は、福島市では去年4月1日時点で134人になり、年度末に近づくにつれてその数は増えていく傾向にあります。
待機児童はゼロでも、保育園に入ることができていない子どもは多くいるのです。

「保留児童」は、子どもを持つ親にとって待機児童と同様に大きな問題です。