「死なせてあげた方がいい」
なぜ自殺を手伝ったかと問われた岸波被告は「頼まれたから」と淡々と答えた。一連の事件のけっかけは「自分の自殺願望から、SNSを検索すると自殺願望者のXが表示されるようになり、連絡を取ったことがきっかけだった」という。そのうえで「自分一人で自殺するのを躊躇し、複数の方がいいと思った」と経緯を説明した。また「自殺したいのであれば、手伝ってでも死なせてあげた方がいい。止める人の気が知れない」という考えだったと話した。
さらに、10代の少女2人を含む3人については「一緒に死ぬつもりだった。しかし、予定や計画が狂い、途中で死ぬ気がなくなった」と話した。一方で、キャッシュカードの窃盗については「所有者本人の承諾を得たものであり、他人がキャッシュカードを使うことで銀行に対して悪いとは思っていない」と否認した。
最後の被害者となった山形の10代少女については、その経緯や動機、そして心情についての質問には「黙秘します」と最後まで繰り返し、答えなかった。










