観光客の新たな宿泊拠点として空き家を活用したゲストハウスが10日、福島市にオープンします。「旅の門出にふさわしい場所に」運営するのは、学生たちです。(6月9日放送)

JR福島駅からおよそ2キロ離れた住宅地に佇む日本家屋。10日、オープンを迎える「ゲストハウス門出」です。築36年の空き家を活用していて、広々とした和室や縁側など古き良き伝統を感じることができます。
平岡沙理アナウンサー「このゲストハウスは和室だけではなく、なんと茶室もあるんです。そしてこちらも宿泊に利用できます」

ゲストハウスには、4つの部屋と共用のキッチンなどが設けられ、1部屋1泊8000円から。新たな宿泊拠点として生まれ変わりました。
金沢大学に通う石浦咲月さんが、福島大学の学生と共同で運営しています。石浦さんは、福島の復興に関心があり、今年4月から福島と石川の2拠点生活を始め、準備を進めてきました。

ゲストハウス門出代表・石浦咲月さん(金沢大4年)「(JR福島駅)西口の方に人が流れてこないことであったりとか、立派な邸宅があるのに生かしきれていない空き家になっていて、生かせていなかったというのを上手く活用してお客さんが集える場所になったらいいなというので作ることになりました」
地域づくりに関心のある石浦さんに声をかけたのは、福島市でコンサルタント会社を営む浪木克文さんです。
ゲストハウス門出管理者・浪木克文さん「去年の夏にうちの会社でインターンシップをやった。そこに応募してきた石浦さんがゲストハウスをやりたいと言っていたので石浦さんがやったらいいなと思ってそれでやろうと思った」

民泊事業も行う浪木さんは、「空き家を活用してにぎわいを作りたい」と今回、石浦さんたちを支援してきました。いよいよ、10日、グランドオープンを迎えるゲストハウス門出。これから福島を訪れる観光客と地域をつないでいきます。
ゲストハウス門出代表・石浦咲月さん「旅の門出にふさわしいようなゲストハウスになると思うのでここから福島や東北の旅に出て行ってもらえるような旅の入口になれたらと思っています」