そして、14年間の現役生活にピリオドを打った秋本さんは被災地にも積極的に顔を出し、走ることの楽しさを伝えてきました。
その後、自身が陸上競技で培ってきた足が速くなる方法を伝えようとスプリントコーチという職業を独自で作り、全国を飛び回るようになりました。
秋本さん「遠回りしている感じしないんですよね、自分の目標に向かって近づいている感じがするんで」
秋本さんが指導してきたアスリートはサッカー元日本代表、J1ヴィッセル神戸の槙野智章選手や須賀川市出身で陸上日本代表の相澤晃選手など名だたる選手たちばかりです。

秋本さん「最初はめちゃくちゃ馬鹿にされたし反対もされたし、そんな職業無理だってたくさん言われてきたんですけど、信じて続けてきて良かったなと思いましたし」
プロのサッカー選手に限っても、これまで男女合わせて200人以上を指導してきました。
今回、秋本さんをいわきFCに招聘した理由について、大倉代表は…。
大倉代表「今のうちの課題はJリーグのデータと比較しても少し走行距離が少ないんですよ。走力をもっとあげていかないといけない、これはもう本格的なコーチを雇うしかねーぞと誰がいるんだ、地元にいるじゃないか、秋本真吾がと」

去年の戦いから浮き彫りになった”走力”という弱点を補いたい。
もちろん、秋本真吾スプリントコーチに迷いはありません。
秋本さん「僕は本当に自信を持って今の仕事していますし、選手全員の足を速くするために覚悟を持って僕も来たので、選手と同じ気持ちで勝負させていただこうと思っています」

今シーズンのチームスローガンは立ち止まらずひたむきに上を目指す「BE TOUGH」。
いわきFCの、J3での新たな挑戦が始まります。
【この特集は、2022年1月に放送したものです】