多くの自治体がマイナンバーカードの普及に頭を悩ませている中、県内で高い普及率67・8%を誇っているのが、磐梯町です。
磐梯町の高い普及率には独自の施策と、数年前から進めているある取り組みがありました。


井上アナ「マイナンバーカードの普及率が県内平均より20%以上高い磐梯町。果たして町の皆さんは本当にマイナンバーカードを作っているのでしょうか?」

Qマイナンバーカードお持ちですか?
磐梯町民「作りました。作った方が得かなと思って。」
磐梯町民「とっくに作ってます。今度保険証にも活用したいのでマイナンバーで生活しようと思ってます」

やはり、磐梯町では多くの町民がマイナンバーカードを作っているようでした。
ではなぜこれだけ高い普及率を実現しているのか?役場に話を聞きに行きました。

磐梯町デジタル変革戦略室・小野広暁室長「マイナンバーカード普及率100%を目指しています。」

「普及率100%」を目指すという磐梯町。

町では、カード普及のために去年の10月からカードを作った人を対象に町のスーパーで使える3000円分の電子マネーを付与する独自の施策を始めました。その結果、1年間で10%ほど普及率を上げることに成功しました。

小野室長「町内のスーパーで使える生活に密接したところで使えるということでかなり多くの方がこれを利用している」

マイナンバーカードの普及に町が力を入れる背景には、行政の「デジタル化」があります。

町では「デジタル変革戦略室」という専門部署を2年前に立ち上げたり今年7月には町内で利用できる地域デジタル通貨を発行したりするなど「デジタル化」を積極的に推進してきました。

町はマイナンバーカードによる行政のデジタル化が進むことで、町民と行政双方の負担が減ることに期待を寄せます。

小野室長「行政手続きのオンライン化のためにはマイナンバーカードは必須と考えている。町もデジタル化を進めているので、マイナンバーカードも並行して普及したいと取り組んでいる」

ただ、磐梯町の小野さんは「現段階ではマイナンバーカードでできることは限定的。持っていても使い道がないと言う町民もいる」とも話していました。


政府にはマイナンバーカードを普及させることありきではなくカードの使い道を増やして国民の利便性を高めることを最優先してほしいと思います。