福島県三春町出身で登山家の田部井淳子さんをモデルにした映画の完成報告会が東京で開かれ、主演の吉永小百合さんが福島の人たちにメッセージを送りました。

吉永小百合さん「本物の田部井淳子さんがてっぺんの向こうから『よく頑張ったね』と言っているような気がします」

東京で13日に開かれた映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』の完成報告会では、主演の吉永小百合さんや天海祐希さん、佐藤浩市さんなどが登壇しました。


この映画は、三春町出身の登山家・田部井淳子さんがモデルで、1975年のエベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながら亡くなる直前まで山に登り続けた生涯を描いています。

主人公の登山家・多部純子(たべじゅんこ)を演じる吉永さんは、役作りのなかで田部井さんと同じ位置に穴を開け、同じピアスをつけたといいます。

吉永小百合さん「田部井淳子さんの本物なんです。それをいただきまして、きょう付けさせていただきました」

田部井さんと直接会ったことがある吉永さんは、演じるにあたって「福島の言葉を大切にした」と話し、県民にメッセージを送りました。

吉永小百合さん「(福島県民に注目して欲しいところは?)田部井さんの力強さですね。やっぱりどんな境遇になっても、一歩一歩前に歩いていく、ご病気のこともそうですし」

この映画は10月31日(金)に全国公開され、県内では郡山市の郡山テアトルでも上映されます。