福島県の県北地方のスーパーで、注文を受けた商品を自宅に配達するネットスーパーのサービスが始まり、子育て世代や買い物弱者への支援につながると注目を集めています。

福島県伊達市と川俣町で展開するスーパーマーケットのファンズ。このうち、だて店では、午前10時になると従業員が買い物客に混ざり、商品名が記された紙と買い物かごを持ち、店内を回り始めます。

従業員「日付が一番新しいものを確認して収集しています」

こちらの店舗で1年前に始めたのが、ネットスーパーの“宅配サービス”。月額550円で、スマートフォンの専用アプリから午前10時までに商品を注文するとその日の夕方までに自宅に届くシステムです。

宅配は毎日行われ、店頭と同じ価格で買えるほか、特売品も注文することができます。さらに、1500円以上の買い物で送料は無料。ネットスーパーは、ほか2店舗でも導入しています。

ファンズグループ・城戸博克常務取締役「お年を召したお客様や、お子様連れのお客様の買い物が大変だということは日々店に立っていれば感じることだったので、お客様の助けにならないかということでスタートした」

正午過ぎ、商品を積んだトラックが店を出発し、それぞれの家庭に届けます。

去年11月に、双子が誕生した富樫さんです。子育てに追われ、買い物に出かける時間がなかなか取れないためサービスを利用しています。

双子を子育て中・富樫結さん「なかなか買い物も行けなくて、毎日午前中に注文すると午後には届くので、急ぎでほしいものとかその日に間に合うので、子育て世代には便利」

ファンズグループ・城戸博克常務取締役「いつもの新鮮な商品を自宅にいながらご利用していただけるサービスをみなさんにも紹介していただいて、利用していただければと思っています」

店では今後、免許を返納した人や子育て中の家庭に対して、月額会費を一定期間無料にするサービスを検討しているということです。