プロ野球ドラフト会議が20日に行われ、福島県内関係からは育成を含め6人の選手が指名を受けました。このうち、中日ドラゴンズから4位指名の聖光学院高校の山浅龍之介選手は、「ここまで来られたのも両親のおかげ」と、支えてくれた両親への感謝の言葉をを口にしました。

20日に行われた、運命のプロ野球ドラフト会議。午後6時すぎ、聖光学院高校にも待ちわびていた吉報が届きました。

山浅龍之介選手が、中日ドラゴンズから4位で指名を受けました。

Q.今の心境を聞かせてください
聖光学院・山浅龍之介選手「すごくホッとしています。ずっとこの舞台でやりたいと思っていたので、名前が呼ばれたときはすごくうれしかったです」

聖光学院・斎藤智也監督「ご両親さんが秋田から転居しながら山浅のシニア時代の活躍を見守ったとかいろんなことが背景にあって。入ってからがまた大変な戦いになると思うので、そこのところは見失わずに精進していってほしいと思います」

山浅選手の指名に終始、喜びに湧いた会場。会見後には、廊下で出迎えていた後輩からも祝福を受けました。

秋田県出身の山浅選手は、強打と強肩を兼ね備えたキャッチャーで2年生から正捕手としてレギュラーで活躍。今年の夏の甲子園では、糸を引くような持ち前の強肩で盗塁を刺すなど、扇の要として県勢51年ぶりのベスト4進出に大きく貢献しました。

この時、スタンドでは母・福子さんが息子の戦いを見守っていました。

甲子園試合後の山浅選手の母・福子さん「今日も負けないでくれて、また応援させてくれてありがとうと言いたいです」

20日の会見で、山浅選手は、これまで支えてくれた両親への感謝を口にしました。

山浅選手「すごくたくさん迷惑をかけましたし、中学校のときも自分が楽天シニアに入りたいと言ったら快く了承してくれて、自分には妹もいるんですけど、それ以上に自分に時間をかけてくれて、ここまで自分が来られたのも両親のおかげだと思っているので、両親には感謝しかないです」

学校には両親も駆けつけ、涙を拭いながら、息子の夢が叶った瞬間を見届けていました。

山浅選手の父・恭悟さん「野球が大好きだということを忘れないで、職業になりますけれども野球が大好きということを忘れないで、ずっと続けてほしいなと思います」
山浅選手の母・福子さん「中日ドラゴンズさんに行っても、どんな環境でも一生懸命やって、応援されるような選手になってほしいと願っています」

これまで支えてくれた両親、恩師・仲間に恩返しを。
感謝の思いを胸に、プロの世界へと羽ばたきます!

山浅選手「将来的には球界を代表するようなキャッチャーになっていきたいと思うので、これから厳しい戦いが待っていると思うんですが、日々、成長していきたいなと思っています」