--節子さん(ミルクみそ考案・3代目)「名前が牛乳屋って名前だから、ラーメンに牛乳が入っているとみんな思っていたみたいで。“そんなことないですよ、そんなことないですよ”と、最初は説明していたんですけど。“これ、入れたらどうなるんだろう?”ってなって。」

食堂ではもともと、昔ながらの醤油ラーメンが人気でしたが、このことをきっかけに新メニューの開発が始まりました。そして、醤油、塩、みそなど様々なラーメンに牛乳を入れて試した結果、一番おいしかったのがみそラーメンだったんです。

こうして15年ほど前に誕生したのが、「ミルクみそラーメン」。その特徴は、まろやかな味わいのスープです。「みそダレ」にミルクを合わせ、そこに鶏ガラや豚ガラ、野菜でとったスープを入れることで、甘味がありくちあたりがまろやかな仕上がりになるんです。

--井上美紀さん(牛乳屋食堂4代目)「小さいお子さんから、年齢が高い方まで食べられる味になっているので、一度食べるとくせになる味だと思います。」

いまでは店の看板メニューに。県内外からその味を求め、平日でも行列ができるほどだといいます。

--会津美里町から来た親子「私はいつもミルクみそラーメン頼みます。元々のみそ味もおいしいんですけど、そこにミルクが合わさって、より深みが増して、おいしいです。」

--いわき市から来た男性「この牛乳(ミルク)とみその相性が抜群で、最高においしいです。」

そして、店のもう一つの人気メニューがボリューム満点のソースカツ丼。全国の美味しい丼を選ぶ全国丼グランプリで、3年連続金賞を受賞しました。

その特徴は肉厚でジューシーなカツ。厚さ2センチほどに切った豚の肩ロースが使われていて、毎朝100枚から120枚ほど準備しているといいます。

--井上美紀さん(牛乳屋食堂4代目)「食べ応えがあったほうがいいかなというのもあるので、皆さんに喜んでもらえるように切っています。」

揚げたてのカツをシャキシャキのキャベツを敷いた丼の上に乗せ、長年継ぎ足す秘伝のソースをたっぷりとかけて完成です。店では、ミルクみそラーメンとソースカツ丼の2つが味わえるセットメニューもあり、訪れた人たちは、老舗の味に、お腹も心も大満足のようでした。

地元のみならず、県内外の多くの人に愛される「牛乳屋食堂」。井上さんはこれからも、老舗の味を未来につないでいきます。

--井上美紀さん(牛乳屋食堂4代目)「まもなく創業100年を迎えます。今後も県内外のお客様に広く愛されていきたいと思います150年200年めざして頑張っていきたいと思います。」

『ステップ』
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2025年1月16日放送回より)